Archive for 12 September 2006
12 September
後期中等教育を考えるシンポジウム・パート2
障害を持つ子ども、特別な教育的ニーズを持つ子どもの後期中等教育(高校や高等部の教育)を考えるシンポジウムを企画しています。10月22日に埼玉交流センターで開催される「障害者まつり」の中での取り組みです。高等養護学校や高校内の養護学校分校の動向についても経過や動向を紹介します。
埼玉障害者まつり特別企画 シンポジウム(案)
『考えよう! 特別なニーズをもつ生徒・障害をもつ生徒の「後期中等教育」』
高校、高等養護学校、養護学校高等部、高校内の養護学校分校
・・・どこで、なにを、どう学ぶのか
【集会開催の趣旨】
埼玉県教職員組合(埼教組)障害児教育部や埼玉県高等学校教職員組合(埼高教)
障害児教育部では、希望するすべての子どもたちの後期中等教育を保障のために運動してきました。
埼玉県では、養護学校の開校と同時あるいは数年遅れて高等部が設置されました。したがって、1990年代に全国で広がった「高等部全入運動」を経験することはありませんでした。その後、訪問教育を受けている子どもたちの後期中等教育の保障も保護者、教員、関係者のねばり強い運動で実現させることができました。
しかし、これですべての子どもの後期中等教育保障の課題が解決したわけではありません。例えば「軽度発達障害」といわれる子どもたちには、どのような教育の場がいいのでしょうか? 悩みながらも選択してきた「定時制高校」は、コスト優先の県の方針によってどんどん少なくなっていきます。期待していた高等養護学校や養護学校の高校内分校は「対象外」とのこと、「就職率100%」のためには療育手帳や身障手帳を持たない生徒は入れないということなのでしょうか。なかなか適している場がないというのが現実です。さらに、病気入院児も「後期中等教育」の保障から取り残された子どもたちです。潜在的なニーズは少なくないと思われますが、実態把握さえ十分になされていないのが実態です。
そこで、私たちは特別なニーズをもつ子どもが思春期・青年期にどこで、何を、どう学び、どんな力をつけるのかをみんなで考えたいと、「考えよう! 特別なニーズをもつ生徒・障害をもつ生徒の『後期中等教育』」を開催することとしました。これは、昨年度「『高等養護学校』問題を考える」というシンポジウムを開催しましたが、それに続く「後期中等教育を考えるシンポジウム・パート2」として企画したものです。(05年度のシンポジウムの報告は「リーフレット 『高等養護学校』を考える」PDF版はhttp://www.sakura-ringo.jp/)
基調報告やパネラーからの報告をもとに、生徒が認められ、自己肯定感が育てられる「居場所」と「自立」に向けての教育内容について一緒に考えあいたいと思います。
■主催:埼玉県教職員組合障害児教育部、埼玉県高等学校教職員組合障害児教育部
(「埼玉障害者まつり」の特別企画として開催)
■とき:10月22日(日)10:00〜12:00
■ところ:埼玉県障害者交流センター
■内容:
コーディネーター 櫻井 宏明(養護学校教員)
◎基調報告 埼玉県の高等養護学校、高校内分校をめぐる動向と問題点
◎教育現場からの報告
・訪問教育の教育権保障運動と病気入院児の課題
・私学高校のこころみ
・定時制・通信制高校の現場から
・知的養護学校高等部の教育内容
00:30:00 |
aoringo |
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