Archive for 22 August 2006
22 August
[教育のつどい」が終了しました
「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい」が終了しました。私は障害児教育分科会の「特別支援教育の論点」という小分科会の司会(通常司会の方は任期5年ということですが、私は今年だけのお手伝い)をしました。
地域支援する側の障害児学校からは担任の人数を減らして地域支援をする矛盾、支援を受ける側の小・中・高校側からは支援体制が整っていない中でどのような支援を求めているのかという要求を出し合い、討論をしました。さまざまな矛盾はあるが学校づくり・地域づくりとして位置づけて一歩足を踏み出そうという論議になりました。
この中でいわゆる「軽度発達障害」をもつ子どもが後期中等教育(高校や高等部の教育)から排除されている実態が出され、自分が認められ、自己肯定感を育てる居場所と自立にむけての教育内容が大切であることが話し合われました。東野高校の相談室をつくって対応しているというレポートはとっても勉強になりました。
今後、実質的な教育権保障のために具体的にどのような場でなにをするのかは今後の課題ですが。(これについては、10月22日に障害者まつりの中の企画として教育フォーラムを考えているので、またみんなで話し合っていきたいですね。)
そして最終日の20日は「特別支援教育を考える教育フォーラム」。主催者の発表では500名の参加とのことでしたが、会場の中で数を数えたら400名はいたようなので、会場外の人も合わせるとそのくらいの数字になるのでしょうか。
第1部は川越の障害児学級の卒業生などでつくる太鼓サークル「響」の演奏と盲ろう養護学校、障害児学級の卒業生や高等部生徒によるリレートーク。6人の青年たちの堂々とした意見発表をきいて頼もしくなりました。青年たちは各々自分自身のことばで、いじめや差別を乗りこえて自己肯定感を育てた経験、学習やスポーツ、生徒会活動などを通じて仲間の中で自分を見つめた学校生活、仕事だけでなくスポーツや余暇、恋愛などの多彩な卒業後の生活を語ってくれました。
そのあとの第2部では、養護学校に子どもを通わせている保護者、障害児学級に子どもを通わせている保護者、発達障害を持つ子どもの保護者、「発達障害」をもつ子を担任する障害校通常学級の教員、定時制高校の教員によるシンポジウム。特に保護者の方々のお話はとても感動的なものばかり。
障害の種類や程度の違い、あるいは障害があろうが無かろうが、学校に子どもをあわせるのではなく、すべての子どもが主人公として学べる場をつくっていくこと、そのためにみんなでつながっていくこと、そして、こうした理念を支えている憲法・教育基本法を守っていくことが大切であるということを確認して集会は終わりました。
忙しかったけれどたくさんの財産を残してくれたような気がします。
そして改めて人と人とをつないでいくことの大切さを学びました。つながるためのツールとしてメーリングリストやウェブももっともっと広げていきたいと思いました。
23:35:39 |
aoringo |
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