Complete text -- "第12回全国障害児学級&学校学習交流集会学習交流集会のフーラム報告"

03 February

第12回全国障害児学級&学校学習交流集会学習交流集会のフーラム報告

 第12回全国障害児学級&学校学習交流集会の3日目は5つの教育フォーラムが開催されたました。このうち私は「高校・高等部における特別なニーズを持つ子どもたちの教育」に参加しました。


 コーディネーターは滋賀大学の白石恵理子さん。パネラーは埼玉の夜間定時制で英語を教える松岡元さんと埼玉の高校の教員でもあり、日高教の新たな高校教育政策検討委員長として「提言」をまとめた伊藤稔さん、滋賀の障害児学校高等部の教員の吉田洋さん。
 現在、定時制課程やいわゆる「教育困難」校には障害のあるなしにかかわらず、学力を身につけることに課題のある生徒がたくさんいます。そういう生徒は学習面での課題だけではなく、経済的困難さや自己肯定感の低さなど何重もの課題をかかえています。また、「偏差値」が高い高校の中にも「空気が読めない」生徒や相手の気持ちを配慮できず対人関係でトラブルを起こし、クラスで浮いてしまう生徒がいます。特別な支援を必要とする生徒たちです。

発達障害の生徒のことから「新しい高校のあり方」へ

 今回のフォーラムの特徴は、こうした高校での状況を報告するだけでなく、一歩踏み込んで、教科指導をどうするのか、外部の相談機関にどう支援を求めるのかなどマニュアル化された処方箋や正解があるわけではないので、高校の先生方が試行錯誤する姿が報告されたことでしょう。さらに、発達障害の生徒のことを通して「新しい高校のあり方」「すべての生徒が身につけるべき教養とは何か」について考えようという定期でもありました。
 一方、フロアからの発言では「発達障害の青年が高校までは適切な支援を受けることができたが、専門学校では生活を自分で組立てられずに、単位が取れない」といった問題が提起された。
 「高校を卒業させれば終わり」ということではなく、支援を受けつつ自立する力をどう育てるのか、知恵と経験を交流しながら今後も考えていきたいものです。

23:15:35 | aoringo | | TrackBacks
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック